①日本酒のあれこれ豆知識。「日本酒の甘口、辛口とは?」
今日は金曜日。
1週間がんばった自分を労う日ですよね。
今日はみんな大好き、日本酒の豆知識について書こうと思います。<日本酒の甘口、辛口って?>
日本酒でいう辛口とは甘さの少ない酒のこと。
刺激的な味だったり、苦味や酸味の強いものも辛口に分類されます。
基準としては、日本酒度と酸度の数値の比重から分けられているんだそう。
日本酒はざっくりいうと、こうやってできるらしい。↓
①米がコウジ菌の働きによって分解されて、糖になる。
②酵母の働きによって、糖がアルコール、酸などに変わる。
③お酒ができあがる。
日本酒は、
水、アルコール、糖、酸などの成分からできている。
そして、
酵母がたくさんはたらけばはたらくほど、糖が少なくなってアルコールが多くなるんだとか。
日本酒の甘さには、この糖が深く関係しているんだ。
ところで、日本酒度ってなんのことだか知ってます?
これは、酵母のがんばり度合いを示す指標なんだそう。
それぞれ生産者が、「日本酒度計」という計測機器で測定しています。
この日本酒度計っていうのは、ある液体が「水より重いかどうか(つまり、比重)」を測定するもの。
糖は、水より重い。
アルコールは、水より軽い。
アルコール<水<糖
の順に重いということ。
つまり、
糖が多くてアルコール少ない(酵母のはたらきが弱め)
→水より重い
→日本酒度マイナス
となる。
逆に、
アルコールが多くて糖が少ない(酵母のはたらきが強め)と
→水より軽い
→日本酒度プラス
となる。
水と同じ重さのものは、日本酒度ゼロ、ということになります。
簡単にまとめると、
日本酒度がマイナス(糖が多い)→「甘口」
日本酒度がプラス(糖が少ない)→「辛口」
ということになる。
ん?
ちょっとまって。
最初に、甘口辛口は
「日本酒度と酸度の数値の比重から分けられている」って行ってたよね?
酸度ってなんなの?
って気づいた方、鋭いですね。
酸度ってなにかといえば、
純粋に、すっぱい成分(酸)の量の指標のことで、
具体的には、乳酸やコハク酸、クエン酸・ 、リンゴ酸などの酸の量を表したもの。
酸が少ない=酸度が小さいほど、甘いってことになるんだ。
いろいろ書きましたが、
つまり、
日本酒度と酸度バランスで、甘口辛口が決まる、ということですね。
日本酒にこだわっていろいろ置いている居酒屋さんとかに行くと、
メニューに日本酒度のプラスとかマイナスとか書かれているのをよく見かけるけど。
プラスの数値が大きいから辛口だ!って飲んで、
あれ?辛くない。
って感じることがあるのは、
酸度も関係しているからなんだね。
日本酒は奥が深くておもしろい。
また書こうと思います。